なぜインテリアコーディネーター?

query_builder 2024/05/02
インテリアイメージ

このコーナーを開始するにあたって、最初に何を書こうか?とあれこれ逡巡しました。そして結局思い至ったのがこれです。これにはなぜ「私が」という事と、なぜ「必要なのか」という二つの想いがあります。


最初の「なぜ私がインテリアコーディネーターになったのか?」については、少々長いストーリーがあります。


東京出身の私ですが、独立心が強かったのか、高校生くらいから「できるだけ早く親元を離れて独り立ちしたい。できれば高校を卒業したら…」と思っていました。実際にはデザイン学校に入学したため、21歳でやっとひとり暮らしになりました。(その前に友人と二人暮らし1年)


当時は意識はしていませんでしたがインテリアへのこだわりは元々あったようで、実家で本棚として使われていた古い茶箪笥にブルーの塗装がされていたものを、自分で白く塗り替えて使ったり、「部屋の家具は白と明るい木目で統一したい」と最初からカラーのプランを作っていました。

またその後も、押入れの襖の代わりにインテリアファブリックと突っ張りポールで簡易カーテンを作って目隠しにしたり、思いつく度に家具配置を変えたりと模様替えを楽しんでいました。

そんな中(今思うに資格制度が始まった頃)通信教育で「インテリアコーディネート講座」なるものを見つけ、やってみることにしました。平面図に家具の配置を描いたり、インテリアアイテムを選んでプラン図のようなものを作った記憶があります。

ただそれで仕事をするという考えには至らず、バイトしていた広告代理店にそのまま就職することになりました。


時が経って30代後半。ひとり用の小さな新築マンションを購入し、その際に初めて「インテリアコーディネーター」という人に会いました。

その時は作り付けの家具について対応してもらったのですが、当時社内で仕入れ担当として、営業と製作サイドとの調整や、営業から相談を受けて製作物の発注先探しをするなど、「他者の希望のために奔走する」立場だったので、その業務経験とインテリアへの興味で「私の天職はこれ(インテリアコーディネーター)に違いない!」と感じたのです。

ただそれが実現できたのは、結婚を機に忙しすぎる会社を退社し、資格勉強と実務経験を積むことがきるようになってからですが…。


そして今、なぜ「インテリアコーディネーターが必要なのか?」と考えた時に、会社員の時の経験上、「何かを見直したい、欲しい、探したいと考えた時に、それを実現するプロは必要」ということだと思っています。 商品の情報や組み合わせの結果イメージ、アイディアなど、普段インテリアに接して蓄積しているものが私達インテリアコーディネーターにはあります。

それをお客様に還元して、より楽しく、心地よく生活するお手伝いをする人間が必要だと思っています。体の調子が悪い時にかかりつけのお医者様に相談するように、お部屋の居心地が悪いなと感じたらいつでも相談できる…そんなインテリアコーディネーターになりたいと私は考えています。