■ 年相応の落ち着きと機能を考えたフルリノベ
練馬区/I邸(自宅) 古いマンションのリノベーション
築32年(当時)のマンションを購入、リノベーションして住むことになりました。
本当は完全なスケルトンにしたかったのですが、日程と予算の都合上、壁は7、8割入れ直したものの、元々フローリングの床は上貼り、配管もモルタルに埋まった部分はそのままにして工事しました。(数年して建物全体の配管入れ替え工事となり、結局全て新しくなりました)
年末の引っ越しのため、「とりあえず住めるようにした」状態での引き渡し→引っ越しのため、写真は後日、色々なタイミングで撮ったものになります。
定番の?エコカラットに間接照明、床はウォールナットの銘木柄でシックに。天井・壁のクロスも、わかりづらいですがベージュ系の色味で歳相応? な雰囲気の部屋になりました。そこに既存の濃い茶色のカウンターは流石に暗いので、白っぽい石目調のシートを貼って明るめに…。
全室インナーサッシを設置し、保温性と防音性を高めています。
以前のマンションで使用のお気に入りのカーテンを、シェードにリメイク。ダイニングテーブル以外の家具はそのまま持ってきました。(むしろ狭くなったので色々譲ったり捨てたりしました)
正面壁の左下にある装置?は、暖房用の装置で、引っ越し当時すでに使っていないものとのことだったので、撤去しました。
カーテン風のものは、不動産屋さんによる簡易的なもので、おそらく日焼け防止用。
寝室(収納側)のビフォー
マンションながら、「ザ・和室」という感じの寝室。シンプルで綺麗なので、部屋数があればそのまま使うこともできますが、そうはいかないので、大改造しました。
寝室(バルコニー側)
この部屋にも(というより全室)エコカラットを貼っています。寝室ということで、クロスはグレー系でさらに落ち着かせ、天井はさらに一段濃い色にしています。
正面に見えるのは、夫のために若干無理やり新しく作った小部屋との間の壁。寝室は窓がないので、彩光のために一部にガラスブロックを入れています。(前回マンションで入れて、すっかり夫に気に入ってしまったようでリクエストされました)
障子も暖房器具も撤去して、壁ひとつ追加して、小部屋を追加しました。
クロスは見本帳だとグレー系のカテゴリーになってはいましたが、LED照明下でピンクっぽく見えるので、収納扉を淡いピンクにしました。小さな取手もそれに合うよう、こだわって選びました。(アクセンに焦げ茶色が配色されている)
収納内はシンプルに棚柱+棚受けの可動棚ですが、15mmピッチの棚柱を採用して遊びを少なくし、収納した引き出しを大きく引き出してもひっくり返らないように工夫をしています。
洗面台はたっぷり1000mm幅で、収納付き三面鏡と、その上の壁にリネストラランプ風のブラケット照明を設置、顔を照らす明かりをソフトなものにしました。洗面台本体はLIXILで三面鏡はTOTOです。(こちらの方がミラー=収納が大きかった!)
左手のドアは、トイレの入り口。トイレへは洗面所側から入るようになっていたので、それを廊下側に移動し、廊下側にあった分電盤を洗面所に移しました。
洗面所の入り口にドアがなかったので(!)、そこには当然ドアを付けました。 (そのためか、途中の天井にカーテンレールが…)
夫の趣味の音楽鑑賞とヴァイオリン練習がしやすいよう、LDと寝室の間の壁には防音のための断熱材を入れ、天井には吸音板を貼っています。また、床面にも吸音(反響音を減らす)効果を狙って、一人がけのチェアの足元に少し毛足の長いラグを敷いています。
以前のマンションの「サウンドスタジオ(!?)」ではもっと高機能な天井吸音板(オトテン)を入れていましたが、部屋が狭いので今回はシンプルで普通のお部屋に使いやすいフラットなタイプ(クリアトーン)にしました(いずれも大建工業の製品です)。ガラスブロックは曇りガラス風です。
右手の無地のところは実は塗装で、光触媒で匂いを分解してくれるという優れもの!LED照明でどこまで効果が発揮されているかは不明ですが、色味も素敵なのでやってみました。
トイレ本体も白いですが、その収納、天井クロス、ドアが白いためか、壁・床がこれだけ濃いブラウンでも特に暗さは感じません。
奥の壁にはエコカラットを貼り、写真では見えないですが右手の壁には淡いブルーグレーのアクセントクロス。壁際の天井にはダウンライトが入っています。 (大きな梁があり暗いため)
また、北側なのと小さい窓なので、こちらのインナーサッシはホワイト系の明るいものにしました。
この窓は額縁=窓の枠が浅く、インナーサッシが付けられないかと心配しましたが、今はふかし枠が用意されていて無事付ける事ができました。製品が年々進化していくのを感じました。